家族や友人との旅行とは違う
「人と会う旅」を沢山の人に体験して欲しい
ゲストハウスを造った理由
私は8年前に沖縄県の波照間島(日本最南端の有人島)で初めてゲストハウスに宿泊しました。当時は「ゲストハウス=宿泊者同士の交流がある宿泊施設」ということを知らずに普通の民宿と思って宿泊しました。
そこで出会った人たちと島を巡ったり、一緒に泳いだり、夜は星空を見上げながら飲んだりと、とても楽しい時間を過ごせました。まさにこれが「人と会う旅」です。
島での時間が楽しかったのはもちろん、その後も交流が続き、人の輪がどんどん広がり普通に仕事しているだけでは出会えないような人と出会えたり、出会った人達と一緒に旅行したり、プロポーズや結婚式に立ち会わせてもらったり、あの時ゲストハウスに行っていなければ起こり得なかった出会いや楽しい時間を経験することができました。
こんな経験を友人に話すと「1人で旅行行くの?」「知らない人と遊んで楽しい?」と言われることも多々。まだまだ「人と会う旅」はマイノリティだと思います。少しおこがましいかもしれませんが、「自分がゲストハウスを創り、『人と会う旅』を経験する人が増え、来てくれた人達の人生が少しでも楽しくなってくれたら、自分も最高に幸せだな」と思い、約11年間勤めた会社を2022年末で退職し、ゲストハウスを開業することにしました。
なぜ伊良部島なのか?
伊良部島という島に馴染みがない方も多いかもしれませんが、伊良部島は日本屈指のリゾート地である宮古島から橋で渡れる離島です。宮古島自体が沖縄の離島なので離島の離島に当たります。伊良部島は宮古島と比較すると開発が進んでおらず、手付かずの自然が沢山残っています。島の大部分はサトウキビ畑と息を飲むような美しい海に囲まれています。
他方、近年は「みやこ下地島空港」が開業して、宮古島と比較しても安くアクセス(LCC就航のため)できるようになりました。また美味しい飲食店やオシャレなお店もどんどん増えていたり、今後日本初の民間宇宙旅行の出発地になる計画もあり、美しい自然と明るい未来に溢れた島です。
上記だけでも十二分に魅力的なのですが、決めた理由としては島の方々の人間的な魅力です。
道やお店では笑顔で挨拶してくれたり、物件を探し汗だくになりながら立ち尽くしていた時はわざわざ家に入って冷たいさんぴん茶を渡してくれました。実は買った家の裏に住んでいるお婆ちゃんがお茶をくれた方です。
(観光地の方は観光客には優しいという話はよく聞きますが、伊良部島の島民の方は移住してリノベーションをしながら生活している現在も、めちゃくちゃ優しくしていただいています。)
そんな大好きな伊良部島で、海まで徒歩1分でみやこ下地島空港から車で5分という好立地の古民家を見つけることができ、これは運命だと思い即購入を決めました。
宿名について
旅を通じて私の人生はとてもプラスの方向に変わりました。また伊良部島に出会って沢山の魅力に魅了されました。旅と伊良部島と海への感謝を込めて、上記の屋号を付けることにしました。屋号決定にあたっては多くの友人に相談し、ディスカッションする中で生まれてきました。一緒に考えてくれた皆様、ありがとうございました!
蛇足ですが・・・
また蛇足になりますが、下記は私が大好きな沖縄本島北部にある「なきじんゲストハウス結家」で撮影した写真です。ここでとても大切な友人ができました。その友人の夢もゲストハウスを創ることでした。
その人の想いはとても力強く、沢山の人を味方につけ、一度は夢を叶えて鹿児島県の霧島でゲストハウスを開業しました。ただコロナの影響や紆余曲折あり閉めてしまいました。そして今は再度挑戦することができない状況に。
少しおこがましいですが、その友人の夢の一部も担えたらと思っています。
Special Thanks
施工期間中に沢山の人がお手伝い&遊びに来てくれました。多くの人に支えられてゲストハウスを造れたことは一生の思い出です。この場をお借りして心より御礼申し上げます。ありがとう!!!!
建築設計チーム
Irabu Journey INNを造ってくれた建築設計チームを紹介します。